【機能性ディスペプシア】(FD :functional- dyspepsia)
アコチアミド(商品名:アコファイド)の登場によって注目された疾患であります。
もう知っているという方も、いや、いまいち説明できないという方も、もう一度復習しましょう!!
機能性ディスペプシアとは、胃の痛みや胃もたれなどのさまざまな症状が慢性的に続いているにもかかわらず、内視鏡検査を行っても、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がんなどのような異常がみつからない病気です。
今回は診断基準についてご紹介していきたいと思います。
以下の症状が一つ以上ある。
a.辛いと感じる食後のもたれ感
b.早期飽満感(食事してすぐに満腹になってしまう)
c.心窩部痛(みぞおちあたりが痛い)
d.心窩部灼熱感 (みぞおちのあたりに熱感がある)
加えて、上部消化管内視鏡検査などにて症状を説明可能な器質的疾患がない。
以上が、半年以上前からあり、少なくとも最近3ヶ月は上記の診断基準を満たしていること。
また、FDは自覚症状により、食後愁訴症候群、心窩部痛症候群に分類されます。
以下の症状のいずれかがある。
a.週に数回以上、通常量の食後に、辛いと感じる食後のもたれ感がある
b. 週に数回以上、通常量の食事でも早期飽満感のために食べきれない
※補足基準
1 上腹部膨満や食後のむかつき、あるいは過剰な曖気(げっぷ)がおこる
2 心窩部痛症候群が合併することもある
以下の全てを満たさねばならない。
a.心窩部に限局した中等度の痛み或いは、灼熱感が少なくとも週に1回以上ある
b.間欠的な痛みである
c.腹部全体にわたる、あるいは上腹部以外の胸腹部に局在する痛みではない
d.排便や放屁により改善しない
e.機能性胆嚢・Oddi括約筋障害の診断基準を満たさない
※補足基準
1 痛みというより焼けるような感じのこともあるが胸部に発生するものではない
2 痛みは通常、摂食により誘発或いは軽快するが、空腹でも起こってもよい
3 食後上腹部愁訴症候群が合併してもよい
①消化管運動障害(排出機能の障害、胃の運動リズム障害、胃前庭部運動の低下など)
②胃の知覚過敏
③胃酸分泌
④心理的・社会的要因
⑤H.pylori 感染
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」のFacebookページに「いいね!」をすると、薬剤師が現場で活躍するために役立つ情報を受け取ることができます。ぜひ「いいね!」をよろしくお願いします。
お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。
コメント欄ご利用についてのお願い
※コメントはサイト管理者の承認後に公開されます