病院、薬局、製薬会社の現役薬剤師が執筆、編集、監修する循環器情報
ワーファリンやDOACなどの抗凝固薬は心房細動を持つ患者さんに対してよく処方されています。血栓を出来にくくすることで脳梗塞や肺塞栓を防ぐことが期待される一方で出血リスクもあります。CHADS2スコアを用いるとより必要性の高い患者さんをスクリーニングして安全に抗凝固薬治療を行うことができます。 診断や処方決定の際によく使う指標なので普段薬局で仕事をしていてもあまり耳にすることはないかもしれませんが…続きを読む
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こんにちは。 メディカルライターのリナです。 高血圧の患者さんへの服薬指導で、ほぼ必ずと言っていいほど確認する「血圧の値」 ただ「聞いて」「記録に残す」だけになってはいないでしょうか。 診察室での血圧はほぼ正確な値で計測されていると思いますが、実際、家庭で測る血圧の計測方法や計測時間の確認も必要です。 患者さんに聞いてみると、人によって朝食後に測っている、昼に測っ…続きを読む
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薬剤師国家試験ではよく目にした「ISA」。 薬局の現場ではあまり考慮するケースが少ないかもしれませんが、忘備録もかねて説明していきたいと思います。 ISAとは? ISA=Intrinsic Sympathomimetic Activity の頭文字をとったもの 。 Intrinsic=本来備わっている Sympathomimetic=交感神経様作用 Activity=活動的 …続きを読む
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2014年3月にランソプラゾール15mgとアスピリン100mgの配合剤「タケルダ配合錠」が厚生労働省より承認取得しました。日本初の低用量アスピリンとプロトンポンプ阻害薬を配合した薬剤となります。 タケプロンOD15mgの効能に、低用量アスピリン投与時おける胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の場合とあるように、タケルダにおいても、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発防止という縛りがありますので注意が必要とな…続きを読む
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第一三共からの大型新薬として期待される抗血小板剤がエフィエント錠(プラスグレル塩酸塩)です。 同じ作用機序を持つ薬剤としてプラビックス錠(クロピドグレル)があり、エフィエント錠(プラスグレル塩酸塩)と共にチエノピリジン系薬物に分類されます。 作用機序は? 血小板細胞のADP受容体に作用し、血小板凝集を促進させるシグナル伝達を抑制し、抗血小板作用を示します。 ADP受容体って何? ADP=…続きを読む
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「グレープフルーツは避けて下さい」 薬情によく記載されている文章のため、現場で働く薬剤師の方であれば、患者さまから「グレープフルーツの影響」について質問を受けた事はあると思います。 特にCa拮抗薬ではノルバスクやアムロジンなどのアムロジピン製剤はグレープフルーツの影響が低いことから説明を省略し、薬情を見た患者さんが不安になって相談を受けるといった事もあるのではないでしょうか。 では各…続きを読む
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心房細動における脳梗塞予防には長年、ワーファリンが使われています。 十分、理解されていると思いますが、今一度復習と、最近、処方を見ることが多くなってきているNOAC(読み方:ノアック)について報告のある内容についてまとめてみたいと思います。 前編では作用機序についてみていきました。 後編では、現場で役立つツールとして各薬剤の特徴、比較表をご紹介したいと思います。 NOACは「直接経口…続きを読む
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心房細動における脳梗塞予防には長年、ワーファリンが使われています。 十分、理解されていると思いますが、今一度復習と、最近、処方を見ることが多くなってきているNOAC(読み方:ノアック)について報告のある内容についてまとめてみたいと思います。 NOACは「直接経口抗凝固薬(direct oral anticoagulant)=DOAC(読み方:どあっく)」とも呼ばれます。 …続きを読む
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心房細動は高齢者の不整脈とも言われており、高齢化が進む日本にとってどんどん増えていく疾患です。 心房細動は、高血圧、糖尿病、脂質異常症のようなcommon disease の一つとして考えられています。 私達、薬剤師もこれから多くの心房細動の患者さまと出会っていくでしょう。 薬物治療が非常に重要になる疾患なので、薬剤師の役割は大きなところです。 一緒に確認していきましょう。 【心房細動の…続きを読む
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同じRAA(レニンアンジオテンシンアルドステロン)系に作用するARBとACE阻害剤(以降ACE-I)の違いについて少し考えてみます。 『ARB=咳が起きにくいACE-I』この表現はいかがでしょう?? もちろん一理ありますが、本当にそうでしょうか?? 作用機序を確認してみます。 薬理学上の違い ・アンジオテンシン変換酵素はキニナーゼ。なのでACE-iでこの酵素を阻害するとブラジキニンが…続きを読む
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