キノロン系抗菌薬であるラスビック錠(一般名:ラスクフロキサシン塩酸塩)が2019年11月19日薬価収載されました。
ラスビック錠が処方された際に、薬剤師は調剤時や服薬指導時にどのようなことを注意するべきか、まとめていきたいと思います。
細菌のDNAの複製に関与するDNAジャイレースとトポイソメレースIVを同程度阻害(デュアルインヒビター)して殺菌的に作用。
両酵素を同程度するキノロンは、どちらか片方を強く阻害するキノロンに比べて耐性菌を作りにくいと考えられています。
通常、成人には75mgを1日1回経口投与。
食後・食前などの縛りはない。
ラスクフロキサシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、クレブシエラ属、エンテロバクター属、インフルエンザ菌、レジオネラ・ニューモフィラ、プレボテラ属、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)
耐性菌の出現を防ぐためにも、抗微生物薬適正使用の手引き 第一版(2017年6月1日)をもとに、下記のケースは抗菌薬の投与は推奨されていないことを考慮しなければいけません。
以上からラスクフロキサシンは肺炎や中耳炎での処方が中心になってくるかと考えられます。
主にCYP3A4で代謝される。
CYP2C8及びCYP3A4に対して阻害作用あり。
参考資料
ラスビック錠インタビューフォーム
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