第二世代のヒスタミンH1受容体拮抗薬は比較的眠気の副作用が少ないのが特徴です。

この薬は眠気や頭がボーッとすることがありますので、服用中は車の運転に注意しましょう
薬局でも服薬指導でよく使うセリフではないでしょうか。
第二世代の抗ヒスタミン薬の中でも、
に分けられます。
第二世代抗ヒスタミン薬について、眠気の頻度、車の運転の可否についてまとめてみました。
添付文書上に「自動車の運転」について記載のない抗ヒスタミン薬です。
| 一般名 | 商品名 |
| ビラスチン | ビラノア |
| デスロラタジン | デザレックス |
| ロラタジン | クラリチン |
| フェキソフェナジン塩酸塩 | アレグラ |
添付文書上で「自動車の操作に注意させる」抗ヒスタミン薬です。
服薬指導では、車の運転に注意するように指導する必要がある薬剤です。
| 一般名 | 商品名 |
| エピナスチン塩酸塩 | アレジオン |
| エバスチン | エバステル |
| ベポタスチンベシル酸塩 | タリオン |
操作には従事させないよう十分に注意する抗ヒスタミン薬です。
これらの薬剤は眠気が強くでることから、車の運転自体を避けるよう指導しなければいけません。
| 一般名 | 商品名 |
| レボセチリジン塩酸塩 | ザイザル |
| セチリジン塩酸塩 | ジルテック |
| オロパタジン塩酸塩 | アレロック |
| メキタジン | ゼスラン ニポラジン |
| オキサトミド | |
| アゼラスチン塩酸塩 | アゼプチン |
| ケトチフェンフマル酸塩 | ザジテン |
| ルパタジン | ルパフィン |
各インタビューフォームを元に眠気の副作用の発現率について表にしています。 n数が異なるため、相対的に眠気の強さの比較はできませんが、眠気の出る目安として参考になればと思います。
| 一般名 商品名 |
眠気 | 車運転 |
| ビラスチン ビラノア |
0.6% n=675 承認時 |
◯ |
| デスロラタジン デザレックス |
1.0% n=505 承認時 |
◯ |
| フェキソフェナジン アレグラ |
2.3% n=6809 効能追加承認時 |
◯ |
| ロラタジン クラリチン |
6.35% n=1653 承認時 |
◯ |
| エピナスチン アレジオン |
1.21% n=8443 再審査終了時 |
△ |
| ベポタスタチン タリオン |
1.3% n=4453 再審査終了時 |
△ |
| エバスチン エバステル |
1.7% n=8349 再審査終了時 |
△ |
| セチリジン ジルテック |
2.6% n=5759 再審査終了時 |
× |
| レボセチリジン ザイザル |
5.2% n=1292 承認時 |
× |
| オロパタジン アレロック |
7.0% n=9620 再審査終了時 |
× |
| メキタジン ゼスラン・ニポラジン |
2.17% n=30168 再審査終了時 |
× |
| オキサトミド |
4.8% n=8188 再審査終了時 |
× |
| アゼラスチン塩酸塩 アゼプチン |
3.06% n=14365 再審査終了時 |
× |
| ケトチフェンフマル酸塩 ザジテン |
4.4% n=21170 再審査終了時 |
× |
| ルパタジン ルパフィン |
9.3% n=1059 承認時 |
× |
車の運転
◯・・添付文書記載なし
△・・操作に注意
×・・操作させない
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