ファーマシスタ代表の伊川勇樹です。
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は、
「インターネットをつうじて薬学業界の発展と地域医療の活性化に貢献する」
というミッションのもと下記の2つの軸でサイトを磨いております。
この度、地域に密着された中小規模の薬局経営者が本気で利用したいと思っていただけるように、2019年4月より求人広告サイトの料金体系を大幅に改定することになりました。
2019年3月までファーマシスタの求人サイトでは採用決定時のみ年収の10〜15%の求人掲載料が発生する仕組みをとっていました。
他の転職支援会社が年収の30%前後といった料金設定の中、
「少しでも採用にかかるコストを下げられないか」
といった思いで他社に比べて安い価格設定でスタートしました。
2019年3月までの料金体系
採用決定時に下記のように薬局の規模に応じて年収×10〜15%の手数料が発生。
しかし、このような「年収の何%」という料金設定で運営する中で「違和感」を抱くようになりました。
なぜなら年収が高いからといって決して優秀な薬剤師とは限らないからです。
たとえば大手調剤ドラッグストアでは、新卒から600万円以上と高い年収を出すケースもあります。
それは新卒薬剤師を確保する目的と、今後活躍してくれる期待値が反映されているからです。
また薬剤師不足のエリアでは、どうしても年収が高い傾向にあります。
このように高い年収だからといって決してスキルと人間性が優れた薬剤師であるとはかぎらず、年収と求人掲載料金を比例させることは、利用いただく薬局・病院と、運営者のWINが一致していないと考えるようになりました。
そこで2019年4月より採用時の広告掲載料は「固定」に変更することとなりました。
2019年4月からの料金体系
2019年4月から採用決定時に固定の料金が発生。
他社との比較しても、下記のように圧倒的な低い料金で採用が可能となります。
例 年収500万円の正社員を採用時の料金
※転職支援会社は年収の30%で算出。
求人広告会社は医療系大手求人サイトM社を参照。
転職支援会社の利用料金の相場が年収の30%前後ですので、
「せめて他社に比べて1/3〜1/2くらいに安くしなければ」
ファーマシスタの求人サイトを立ち上げた当初はそう考えていました。
求人票を掲載いただく薬局や病院の採用担当者からは、
「ファーマシスタさんは良心的だね〜。」
とお声がけいただくことがよくありました。
ところが、ある日。
とある薬局さんにファーマシスタの案内で訪問した時のこと。
「年収の10%なんて、どんなふざけた商売しているの?」
と訪問先の薬局のオーナーからお叱りをうけたのです。
その薬局のオーナーさんの本業は建設会社で、建設会社からすると人材の採用で年収の10%以上ものお金が動くことがありえないといった反応でした。
今まで「良心的」といった反応が多かったこともあり、お叱りを受けたのは想定外の反応でしたが、大切な視点にハッと気づかされるきっかけとなったのです。
自分たちの料金設定は、
「他の転職支援会社に比べて・・・」
という他社との視点でしか考えていなく、顧客の視点を完全に忘れていたのではないかと反省しました。
薬剤師に限らず、エンジニアなどの採用では転職エージェントを経由すると年収の30%近くの料金が発生してしまいます。
しかし薬局は医療提供施設ではありますが、保険調剤が主であっても業種は「小売業」です。
そして小売業の中でも売上総利益に占める人件費が極めて高い業種です。
そんな業種に他の業界と同じように年収の◯%といった算出を、そもそも当てはめてはいけないのではないかと考えるようになりました。
「自分が薬局経営者なら、いくらまで採用にお金をかけられるか」
「どれくらいの料金なら本気で求人広告サイトを利用したいと思えるのか」
顧客の立場で徹底的に考えました。
もちろん、ユーザーだけがWINとなって、運営者だけがボランティアとなってはいけません。
既存の採用市場に一石を投じていくためにも、顧客のWINを最優先しながらも、健全に運営できるような料金体系を考え今回の料金設定に至りました。
2019年3月までは採用しなければ一切料金は発生しない完全成功報酬制度をとっていました。
しかし、掲載に一切お金がかからないこともあってか、求人票を出す薬局間で「採用に対する温度差」がでてしまったのです。
目指す姿や自分たちのアピールポイントなどの魂がこもった求人票をアップしてくださる薬局さんがある一方で、
アピールポイントも特になく募集要項のみで写真の挿入もないペラペラの求人票をアップする薬局さんもありました。
「こんな中身のない求人票では誰もエントリーしないだろう」とツッコミたくなるものもありました。
特に中小企業の採用で大切なのは「経営者の熱量」だと私は思います。
そして自身のやっていること、目指す姿を「言葉にすること」が採用担当者には求められます。
経営者が採用活動に全力でコミットし、根気よく種を巻き続けなければ、「採用」という果実を収穫することはできません。
単なる補充目的での短期的な採用活動にファーマシスタの求人サイトは向いていません。
「中長期のスパンでいい人材がいれば採用をしていきたい」といったスタイルで使っていただきたいですし、本気で薬局運営をし、本気で採用にコミットする経営者を応援したい気持ちで求人サイトを運営しています。
「思い」を持った薬局経営者さんにファーマシスタの求人サイトを使っていただくことで、採用される薬剤師の成長や、やりがいに繋がり、そして結果的に地域医療の活性化に繋がる、好循環をうむ事業にしていきたいと考えています。
そのためにも2019年4月以降に新規で求人掲載をいただく場合は、管理ページを発行する際に管理ページ発行手数料(1万円 税別)を発生させることとなりました。
「私たちの薬剤師不足のエリアでは、特に最近、転職支援会社が手数料を35%まで上げてきている・・・。」
「完全に足元をみられている・・・。」
「採用にも予算があるから、転職支援会社経由だと、採用する薬剤師の年収を下げなければいけない・・・。」
沖縄の薬剤師会の幹部の方がおっしゃっていました。
また公私共にお世話になる兵庫県の薬剤師会の理事の方も、
「自分たちのエリアの薬剤師会に所属する薬局間で転職支援会社を通じた転職が繰り返されていて、多額のお金が転職支援会社に流れてしまっている・・・。」
と嘆いておられました。
このような課題はインターネットの力によって解決できると信じてますし、今後は人材を育てて、活躍させることにお金を投じていくことが私たちの薬学業界のあるべき姿でないかと考えています。
採用にかかるコストを圧倒的に減らしていくためにも、私たちが「高い費用がかかる薬剤師の採用の常識」に一石を投じていきたいと考えています。
目指す姿を実現させるためには道のりは長いです。
まだまだ未熟なスタートアップ企業ですが、薬学業界の抱える課題を解決できる可能性がある事業ですので、一つ一つできることを積み重ねて日々進化してまいります。
ファーマシスタでは一緒に事業を磨いていく薬剤師、
思いに共感いただき求人票を掲載される薬局・病院を募集しています!!
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