サノフィからランタスXR注ソロスターが2015年9月7日に発売されました。
XRの意味は?
eXtended Release=持続的な溶解
既存のランタス注ソロスターに比べ平坦で持続的な点が特徴とのことです。
既存のランタス注ソロスターとの違いは?
既存のランタス注ソロスターは1ml中に100単位含まれているのに対して、ランタスXR注ソロスターは1ml中に300単位が入っています。濃度が3倍に凝縮されたことにより、1回の投与量を少なく設定することが可能となります。
なぜ既存品と比べ緩やかに吸収されるの?
濃度を高くし、注射液の量を少なくすることで皮下の無晶性沈殿物の単位量あたりの表面積が小さくなり、結果的にインスリングラルギンの吸収が緩やかになるそうです。
まとめ
インスリングラルギン製剤に関しては、リリーからバイオ後続品であるインスリングラルギンBSが発売され、既存のランタス注ソロスターからバイオ後続品への切り替えが進む可能性があります。今回のXRの発売は、後続品への差別化としての意味もあると考えられます。
また既存のインスリングラルギン製剤に比べて薬物動態が異なるため、切り替え時の低血糖の発現に注意喚起する必要がありそうです。
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