調剤薬局個別指導指摘事項「用法・用量について」H25年分【東北厚生局発表】

東北厚生局は平成25年の保険薬局(調剤薬局)個別指導での指摘事項を平成26年12月に発表しました。

薬事法による承認内容と異なる用法・用量で処方されているもので指摘があった事例をまとめています。

下記のように添付文書と異なる用法・用量での処方の場合、処方元に疑義照会をかけ、調剤録、薬歴、処方箋に回答内容の記載が必要になります。

※平成25年時点のため、添付文書に変更がある可能性があります。

[1] 1日2回投与
保険適用の用法は1日1回であるが、1日2回の指示のまま投薬されていた。
・ジプレキサ錠5mg、パキシル錠20mg、パロキセチン錠 (精神神経用剤)
・メインテート錠 (不整脈用剤)
・ラシックス錠 (利尿剤)
・アテレック錠10mg、アバプロ錠、イミダプリル塩酸塩錠、イルベタン錠50mg、インヒベ ース錠0.5mg、エースコール錠2mg、オルメテック錠20mg、カルデナリン錠2mg、カル ブロック錠8mg、シラザベース錠、シルニジピン錠、タナトリル錠5mg、チバセン錠、ディ オバン錠40mg、ドキサゾシン錠、ドキサゾン錠1mg、ニューロタン錠、フロセミド錠40mg、 ブロプレス錠4mg、ミカムロ配合錠AP、ミカルディス錠40mg、ラジレス錠、ロサルタンカリ ウム錠、レニベース錠 (血圧降下剤)
・アムロジピン錠2.5mg、アムロジン錠、ジルチアゼム塩酸塩Rカプセル100mg、ノルバ スクOD錠、バイロテンシン錠、ヘルベッサーRカプセル100mg (血管拡張剤)
・クレストール錠、リピトール錠10mg、ローコール錠 (高脂血症用剤)
・タケプロンOD錠15mg (消化性潰痬用剤)
・プルゼニド錠12mg (下剤、浣腸剤)
・デトルシトールカプセル2mg、フリバス錠、ベシケアOD錠5mg (その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬)
・モーラステープL40mg、ロキソニンテープ100mg、ロキソニンパップ100mg (鎮痛、鎮痒、収斂、消炎剤)
・ワンアルファ錠 (ビタミンA及びD剤)
・プラビックス錠 (その他の血液・体液用薬)
・グラクディブ錠50mg (糖尿病用剤)
・アレジオン錠20mg (その他のアレルギー薬)
・クラビット錠250mg (合成抗菌剤)

[2] 1日3回投与
① 保険適用の用法は1日1回であるが、1日3回の指示のまま投薬されていた。
・アダラートCR錠20mg (血管拡張剤)
・セレニカR錠200mg (抗てんかん剤)
・ブロプレス錠4mg (血圧降下剤)

② 保険適用の用法は1日1~2回であるが、1日3回の指示のまま投薬されていた。
・デパケンR錠200mg (抗てんかん剤)

③ 保険適用の用法は1日2回であるが、1日3回の指示のまま投薬されていた。
・アダラートL錠20mg (血管拡張剤)
・ハイペン錠200mg (解熱鎮痛消炎剤)
・アロチノロール塩酸塩錠10mg「DSP」 (不整脈用剤)

[3] 1日4回投与
 保険適用の用法は1日2回であるが、1日4回の指示のまま投薬されていた。
・ペミラストン点眼液0.1% (眼科用剤)

[4] 食前投与
① 保険適用の用法は食直前であるが、食前に投薬されていた。
・グルコバイ錠50mg、ベイスン錠0.3mg、ボグリボースOD錠0.3mg (糖尿病用剤)、 クラバモックス小児用配合ドライシロップ (主としてグラム陽性菌、マイコプラズマに作用 するもの)

② 保険適用の用法は食直後であるが、食前に投薬されていた。
・エクセラーゼ配合錠 (健胃消化剤)

[5] 食後投与
① 保険適用の用法は空腹時であるが、食後寝前に投薬されていた。
・アルロイドG内用液5% 40mL (健胃消化剤)

② 保険適用の用法は食前又は食間であるが、食後に投薬されていた。
・ツムラ茵蔯蒿湯エキス顆粒(医療用)、ツムラ加味逍遙散エキス顆粒(医療用)7.5g、 ツムラ牛車腎気丸エキス顆粒(医療用)、ツムラ芍薬甘草湯エキス顆粒(医療用)2.5g、 ツムラ小建中湯エキス顆粒(医療用)7.5g、ツムラ小青竜湯エキス顆粒(医療用)3g、ツ ムラ大建中湯エキス顆粒(医療用)7.5g、ツムラ半夏厚朴湯エキス顆粒(医療用)7.5g、 ツムラ防風通聖散エキス顆粒(医療用)2.5g、ツムラ抑肝散エキス顆粒(医療用)2.5g (漢方製剤)

③ 保険適用の用法は食前であるが、食後に投薬されていた。
・ガナトン錠50mg、ドンペリドン錠10mg、ナウゼリン錠10mg、プリンペラン錠5mg (その他の消化器官用薬)

④ 保険適用の用法は食直後であるが、食後に投薬されていた。
・イコサペント酸エチルカプセル300mg、エパデールS600、エパラ粒状カプセル600m g (その他の血液・体液用薬)

⑤ 保険適用の用法は朝及び就寝前であるが、朝夕食後に投薬されていた。
・アシノン錠75mg、プロマックD錠75mg (消化性潰瘍用剤)、アレロック錠5mg (その 他のアレルギー用薬)

⑥ 保険適用の用法は就寝前であるが、朝食後に投薬されていた。
・ザイザル錠5mg、シングレア錠10mg (その他のアレルギー用薬)

⑦ 保険適用の用法は就寝前であるが、夕食後に投薬されていた。
・ガスターD錠20mg、ファモチジンD錠20mg (消化性潰瘍用剤)

⑧ 保険適用の用法は起床時であるが、朝食後に投薬されていた。
・ボノテオ錠50mg (他に分類されない代謝性医薬品)

⑨ 保険適用の用法は朝食後であるが、夕食後に投薬されていた。
・レザルタス配合錠 (血圧降下剤)

コメント欄ご利用についてのお願い

  • 薬剤師、薬学生、調剤事務、医師、看護師といった医療に携わる方が使用できるコメント欄となります。
  • 「薬剤師の集合知」となるサイトを目指していますので、補足・不備などございましたらお気軽に記入いただけると幸いです。
  • コメントの公開は運営者の承認制となっており「他のユーザーにとって有益な情報となる」と判断した場合にのみ行われます。
  • 記事に対する質問は内容によってお答えできないケースがございます。
  • 一般消費者からの薬学、医学に関する相談や質問は受けつけておりません。

※コメントはサイト管理者の承認後に公開されます

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」のFacebookページに「いいね!」をすると、薬剤師が現場で活躍するために役立つ情報を受け取ることができます。ぜひ「いいね!」をよろしくお願いします。

お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。

ページトップに戻る