こんにちは。
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」の伊川です。
抗アレルギー剤の中でも眠気が少ない理由からよく処方されるのがアレグラ(フェキソフェナジン)ではないでしょうか。
食後で投与されるケースが多いアレグラですが用法をみると、下記のように食後・食前の縛りを受けていません。
通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。 通常、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mgを1日2回、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。 なお、症状により適宜増減する。
引用元 アレグラ添付文書
では、食後、食前ならどちらがよいのでしょうか。食後投与と空腹時投与を比較したデータをみてみると、
健康成人男子22例にクロスオーバー法で、空腹時及び食後(高脂肪食)にフェキソフェナジン塩酸塩錠120mgを単回経口投与したとき、空腹時に比べ食後投与時のAUC0-∞及びCmaxはそれぞれ15%及び14%減少した。日本人においても、クロスオーバー法による検討ではないが、フェキソフェナジン塩酸塩円形錠を食後投与したときのAUC0-∞及びCmaxから外国人と同様の食事の影響が推察された。
引用元 アレグラ添付文書
このように、食後よりも空腹時の方がより効果を発揮すると考えられます。
またフェキソフェナジンを含有するディレグラに空腹時投与の縛りがあるのは、フェキソフェジンが食事によって影響を受けるためです。
アレグラに関してはアドヒアランス向上のために、食後で処方されるケースがほとんどかと思いますが、なかなか効果を実感できない方へは食前or食間服用へ処方変更を提案してみてもいいかと思います。
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