病院、薬局、製薬会社の現役薬剤師が執筆、編集、監修する消化器科情報
大腸内視鏡検査、大腸手術時の前処置薬であるピコプレップ配合内容剤(販売メーカー:フェリングファーマ)が2016年7月に製造販売承認を取得しました。 大腸内視鏡検査や手術の際は、腸管内容物を取り除くのが不可欠です。ピコプレップは既存の腸管洗浄剤である、ニフレックやモビプレップに比べて、オレンジフレーバーで飲みやすい製剤として開発されています。 ピコプレップ配合内容剤の有効成分と作用機序、使用方法…続きを読む
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ビオフェルミン錠が処方されている患者さんから 「錠剤が飲めないので粉に変更してくれませんか?」 と言われた場合、多くの方が「ビオフェルミン配合散」をイメージするかと思います。 しかし、ビオフェルミンの場合、錠剤と配合散で有効成分が異なりますので、まったく同じではありません。 ビオフェルミン錠と同じビフィズス菌はラックビー微粒N ビオフェルミン錠剤には1錠中に「ビフィズス菌12mg」…続きを読む
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プリンペラン(一般名:メトクロプラミド)とナウゼリン(一般名:ドンペリドン)。 どちらも同じドパミン受容体拮抗薬として処方頻度が高い薬剤かと思います。 プリンペラン(メトクロプラミド)とナウゼリン(ドンペリドン)の作用機序、それぞれの違い、注意点についてまとめてみました。 作用機序(上部消化管と延髄CTZのD2受容体拮抗) プリンペラン(メトクロプラミド)とナウゼリン(ドンペリドン)は上部…続きを読む
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病院で処方されるビオフェルミンとドラッグストアで買う市販のビオフェルミンSに違いはあるのですか? 医療用のビオフェルミンと市販のビオフェルミンの違いについて薬局で質問を受けるケースがあるかもしれません。 実は医療用のビオフェルミンと市販のビオフェルミンですが、錠剤タイプで配合成分に違いがあります。 また粉タイプでは、まったく有効成分が異なります。 私が薬剤師になるまでは、市販のビオフェルミ…続きを読む
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ヘリコバクターピロリ除菌療法といえば、 PPI(or PCAB)+アモキシシリン+クラリスロマイシンか、 二次除菌の場合は、PPI(or PCAB)+アモキシシリン+メトロニダゾールのセットになりますが、最近はこれらの薬剤がパックされた製剤が主流となっています。 パック製剤は含有するPPIorPCABがタケプロン(ランソプラゾール)か、パリエット(ラベプラゾール)、またタケキャブ(ボノプラザ…続きを読む
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こんにちは。 薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」編集長の伊川勇樹です。 先日新聞にも大々的に報道された「酸化マグネシウムによる高マグネシウム血症」 死亡事例もあったことから、酸化マグネシウム製剤の添付文書について「慎重投与」の項目に「高齢者」が追加となりました。 頻度は低いかと思いますが、「なぜ高マグネシウム血症が起こるのか?」「どのような症状なのか?」についてまとめてみました。 高マグ…続きを読む
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これまでイリボーといえば男性専用の過敏性腸症候群(IBS)治療薬といったイメージがあったのではないでしょうか。2015年5月に女性への投与の承認を取得し、男性の半量で投与が可能となりました。 イリボー(ラモセトロン)の作用機序 イリボー(ラモセトロン)の作用機序をおさらいしておきましょう。 過敏性腸症候群(IBS)は腸の粘膜から分泌される「セロトニン」が関与していると言われています。 スト…続きを読む
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先日は今話題のカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(PCAB※)タケキャブ錠の勉強会に参加してきました。 ※Potassium-Competitive Acid Blockerの略 タケプロンに比べ、より速く、より安定して効果がある薬剤ですが、武田薬品さんがおっしゃっていた要点をピックアップしたいと思います。 ・酸による活性化を必要としないため速やかな効果が期待できる。 タケプロンは酸による…続きを読む
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2014年12月26日に武田薬品の酸関連疾患治療剤タケキャブ®錠(ボノプラザンフマル酸塩)が厚生労働省から承認を受けました。 タケキャブ®錠(ボノプラザンフマル酸塩)はカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(Potassium-Competitive AcidBlocker : P-CAB)とも呼ばれる新しい作用機序を有する薬剤です。 では、タケキャブ®錠(ボノプラザンフマル酸塩)の作用機序を…続きを読む
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アコファイド錠100mgといえば世界初の機能性ディスペプシアに効果のある薬として注目を集めました。様々なメディアが、「機能性ディスペプシアに効果あり!!」と取り上げています。果たして、本当に正しい表現なのでしょうか?世の中には様々な情報が溢れています。その情報を鵜呑みにするのではなく、自分自身で考えて判断し、そして患者さまや、周りの医療従事者に向けて情報を発信する事、すなわち「情報リテラシー」が薬…続きを読む
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