サインバルタカプセル(デュロキセチン塩酸塩)について、「線維筋痛症に伴う疼痛」の効能・効果の追加を厚生労働省医薬品第一部会で了承されました。
線維筋痛症って??
関節、筋肉などの「痛み」「こわばり」を主症状としますが、臨床成績に異常がなく、強い疲労感、倦怠感、眼・口の乾燥、不眠・抑うつなどの身体的特徴があります。
主な原因は明らかではありませんが、最近の研究では「痛み刺激の伝達路の過剰興奮と痛みを脳が認識した時に反応する痛みを抑える経路(下行疼痛抑制経路)の機能不全」と言われています。
車で例えるなら、アクセルを常に踏まれ続け(痛み刺激伝達の興奮)、ブレーキが効かない状態(下行疼痛抑制経路の機能が不十分)と言えるでしょう。
治療薬は?
踏みすぎるアクセルを戻す薬(トラマール、ノイロトロピンなど)、ブレーキ機能を高める薬(リリカ、適応外でガバペンなど)が用いられています。サインバルタは疼痛の下行抑制系を賦活化する、つまり「ブレーキ機能を高めること」によって効果が発揮されるとしています。
線維筋痛症の用法・用量は?
1日1回60mg(うつ、糖尿病性神経障害は40mg)。開始用量は20mgで、1週間以上の間隔を空けて20mgずつ増量。
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