薬局製剤「インドメタシン1%外用液」の作り方

この記事を書いた人

うき

薬剤師

用意するもの(100ml製造する場合)

  1. ビーカー300mL
  2. メスシリンダー100mL
  3. メスピペット1mL
  4. ガラス棒
  5. ロート
  6. スターラー(あれば攪拌が楽にできますが、なくても作れます)

作り方とコツ

  1.  インドメタシン、L-メントールを秤量。
    インドメタシンは、水分量により析出しやすいので、エタノールは無水が望ましいでしょう。
  2.  ビーカーに、エタノールを入れます。
  3.  エタノールに1で秤量したインドメタシンとL-メントールを投入し透明になるまで攪拌します。溶けにくい場合は、20~30℃で湯煎します。
    インドメタシンが溶けきると黄透明になります。
  4. 透明になったら、プロピレングリコール、ベンザルコニウムを投入しさらに攪拌します。
  5.  メスシリンダーに移して、精製水で全量100mLにメスアップ。
  6.  分注します。
    薬局向けの外用液容器は、ほぼ50mLのもので、スポンジ塗布タイプやスプレータイプの容器があります。
    長期保存するとアルコールが飛んで目減りする恐れがありますので、注意して下さい。
  7.  ラベルに製造番号等を記入。添付文書を入れて封緘。
    専用の化粧箱も入手可能なので、利用してもよいでしょう。見栄えが良くなります。
  8.  後片付けのコツ。L-メントールは水に極めて溶けにくいので、使用した容器等はエタノールで共洗いします。
    インドメタシンは遮光保存。L-メントールは室温で徐々に昇華するため、冷所保存です。

※ 薬局製剤業務指針解説と製造方法が異なっていますが、薬局製剤・漢方委員会で行っている作り方とYouTubeで公開されている製造方法を合わせて解説いたしました。

>【続き】薬局製剤「インドメタシン1%外用液」の原価・類似薬

この記事を書いた人

うき

薬剤師

東京薬科大学 薬学部卒

大学卒業後、製薬メーカー学術、中規模調剤薬局チェーンを経て、1999年地元で面分業の調剤薬局を開局。
2017年調剤業務を終了させ相談薬局として再スタート。
漢方薬、サプリメント、薬局製剤がメイン。まだまだ勉強の毎日です。

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