薬物動態学 | 「現役薬剤師発」学術情報

病院、薬局、製薬会社の現役薬剤師が執筆、編集、監修する薬物動態学情報

2020年5月4日(月)
グレープフルーツジュースと相互作用のある代表的な医薬品

グレープフルーツと相互作用がある薬剤一覧

グレープフルーツは多くの医薬品との相互作用があります。 自分で勉強していたり、薬局で働いている時に薬情などを見ていても、 「グレープフルーツジュースは避けること」と言う記載はよく目につくと思います。 しかし、患者さんから「私が飲んでいる薬はグレープフルーツと相互作用はありませんか」と質問されると、即答できないケースもあるのではないでしょうか? グレープフルーツとの相互作用がある医薬品は非常…続きを読む

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2020年4月21日(火)
コーヒーと飲み合わせの悪い代表的な医薬品

薬物相互作用

先日、ある患者さんから 毎朝、コーヒーで薬飲んでるだけど、飲み合わせ大丈夫だよね? と質問されました。 一般の方はコーヒーはありふれた飲み物であり、そんなものが医薬品と多くの相互作用があるとは考えにくいようです。 適度なコーヒーの摂取は、結腸・直腸がんのリスク低下、パーキンソン病の予防、胆石の予防、2型糖尿病のリスク低減など様々なメリットが知られています。 しかし薬物相互作用によりコーヒ…続きを読む

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2019年1月21日(月)
CYP2C19とその遺伝子多型について

【1】シトクロムP450について 患者一人一人の体質にあわせた治療を目指すテーラーメイド医療の声を聴いてから久しいが、医療の現場では未だ十分に浸透しているとは思えない。 例えば、抗がん剤イリノテカンの副作用には、下痢、好中球減少、血小板減少などがあるが、患者のもつグルクロン酸抱合に関与するUGT1A1(UDP-グルクロン酸転移酵素1A1)遺伝子多型の情報がわかれば、この抗がん剤を用いる場合の副…続きを読む

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2016年6月24日(金)
【薬物代謝・CYP】PISCS(ピスクス)を意識して添付文書を読もう

CYP誘導、阻害、基質など添付文書の併用注意・併用禁忌の欄には様々な記載があります。併用注意に関しては実務上はほぼ無視されている現状がありますが、実際にはどの程度代謝に影響を及ぼすのかPISCS(ピスクス)を用いて予測できるようにしましょう 添付文書の問題点 個人的に感じていた、これまでの添付文書の問題点です。 ・記載箇所がわかりづらい ・排泄経路について一目でわかりづらい ・相互作…続きを読む

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2016年4月6日(水)
【CYP3A4阻害薬一覧】CYP3A4を強く阻害する薬剤のまとめ

薬物代謝酵素のシトクロムP450。 通称、CYP(シップ)と呼ばれますが、その中でも多く関与するのがCYP3A4です。 CYP3A4で代謝される薬剤が多いことからも、CYP3A4を阻害する代表的な薬剤については要注意薬剤として頭に入れておくとよいでしょう。 以下にCYP3A4を強く阻害する代表的な薬剤と併用禁忌薬についてまとめてみました。 CYP3A4を阻害する薬剤一覧・併用禁忌薬 イト…続きを読む

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2016年3月8日(火)
クラバモックスが食直前の理由・空腹時投与はOK?オーグメンチンとの比較

クラバモックス小児用配合ドライシロップ(成分名:クラブラン酸カリウムCVA&アモキシシリン水和物AMPC)といえば、食直前で用法の適応をとっている薬剤です。 しかし、同じクラブラン酸カリウムとアモキシシリン水和物を成分とするオーグメンチン配合錠は食直前の縛りはありません。 では、なぜクラバモックスは食直前服用でオーグメンチンに食直前の縛りがないのか、理由をまとめてみたいと思います。 クラバモ…続きを読む

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2016年2月26日(金)
アレグラ(フェキソフェナジン)の食事との影響~空腹時と食後の比較

こんにちは。 薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」の伊川です。 抗アレルギー剤の中でも眠気が少ない理由からよく処方されるのがアレグラ(フェキソフェナジン)ではないでしょうか。アレグラ(フェキソフェナジン)の用法は食事の縛りなし食後で投与されるケースが多いアレグラですが用法をみると、下記のように食後・食前の縛りを受けていません。通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口…続きを読む

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2016年2月25日(木)
NSAIDsのT1/2(半減期)・Tmaxの比較

NSAIDsといえば、痛み止め、解熱剤としてよく使用されると思いますが、 「この薬はどれくらいで効くの?」 「どれくらい間隔あけたらいいの?」 特に薬局では、このようなNSAIDsに関する質問を受けることが多いのではないでしょうか。 NSAIDsに関してはだいたいのT1/2(半減期)、Tmaxを頭にいれておくと、このような質問にパッと回答できますのでオススメします。 T1/2(半減期)・…続きを読む

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2016年2月17日(水)
クラリス(クラリスロマイシン)と併用できない(併用禁忌)の薬剤のまとめ

まとめシリーズ【クラリスロマイシン】小

こんにちは。 薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」の伊川です。 マクロライド系の抗菌薬の中で、よく使われるのがクラリス、クラリシッドなどの「クラリスロマイシン」ではないでしょうか。 この「クラリスロマイシン」はクセ者で、注意しないといけないのが「CYP3A4阻害」を有することです。 併用禁忌を見逃すケースがありますので注意が必要です。 実は私が以前、クラリスの併用禁忌を見逃してスルーした経…続きを読む

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2014年5月8日(木)
保険薬局でも応用できるPK-PD理論(濃度依存性・時間依存性抗菌薬)

PK-PD理論に基づいた抗菌薬の投与設計が病院など多くの医療機関で導入されています。 薬物動態(Pharmacokinetics)と薬力学(Pharmacodynamics)の双方の関係を考慮することがPK-PD理論の概念とされています。 PK-PD理論に基づいた抗菌薬の投与設計において、以下の3つのパラメーターが重要となります。 ① Cmax / MIC ② AUC / MIC ③ Time …続きを読む

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