株式会社ストーン・フィールド　石田敬宏社長（薬剤師）の経営哲学（前編）

元ＭＲ現在は薬局経営者！石田社長（薬剤師）が語る、経営フィロソフィ（前編）

輝く薬剤師の第一弾目は、大阪と東京に調剤薬局「サン薬局」を７店舗展開（2013年8月現在）する
熱き薬剤師社長、石田敬宏様をご紹介したいと思います。
魂のこもったメッセージが満載の為、前編・後編に分けて配信致します。（インタビュアー　伊川）

――石田社長は薬局経営をされるまでどのようなお仕事をされていたのですか？

石田社長：私は大学を卒業してから製薬会社でＭＲとして１０年弱勤めていました。ＭＲは人と接する機会も多く、営業活動もそうですが製品説明会、懇話会や講演会の企画運営までさせていただいき、とてもやりがいのある仕事でした。また、いろんな研修にも参加することができ社会人として、営業として、中堅社員としての能力を磨くことができました。

――やりがいのあるＭＲの仕事だったにも関わらず、薬局経営をはじめようと思ったきっかけは何だったのでしょう？

「自分で創り出す事業がしたい」

石田社長：「人生一度きり、後戻りできない」
このまま勤めていて１０年後、２０年後、３０年後の自分、その過程を頑張っている自分のことを考える中でこのままでいいのか？という疑問が出てきました。真剣に今後のことを考えました。その結果、責任を持って「自分で創り出す事業」をしたいという感情が芽生えてきました。

――サン薬局さんは精神科と在宅医療に特化されていると聞きましたが、なぜ精神科と在宅医療なのでしょうか？

「社会に足らないものを解決したかった。」

石田社長：ＭＲとしてＤｒと会話をしていく中で、精神科の門前薬局の薬剤師の対応で先生や患者さんが困るケースが多いこと、また、精神科特有の薬剤の処方の内容、服薬指導、相互作用などについて学ぶにつれて奥深いこと、また、この特徴を仕組みとして作り上げることによる先生や患者さんへの与えることのできる価値を考えるととてもワクワクしてきました。そこで、精神科専門薬局を軸にした事業展開をしていきたいと思うようになりました。

また、皆さんご存知のように少子高齢化が進んでいる中で、今後、地域で高齢者の方々が安心して医療や介護を受けられるような仕組みができていないこと、また、薬局の薬剤師の関わりが重要であるが取り組まれている薬局が少ないことに問題を感じ、在宅支援薬局を作り地域の高齢者の方々の健康管理や服薬指導、また、チーム医療の一員としての薬剤師の価値を最大限に高めることができれば社会の人々にも喜ばれるし、薬剤師自身のモチベーションにもなると思いました。

この精神科専門薬局と在宅支援薬局の二つを軸にして店舗展開をしていく中で地域の方々の健康と福祉に貢献できるような会社を作りたいと思ったからです。

――社会に足らないものを解決するという石田社長の事業に対する情熱がとても伝わります。
では石田社長にとって「薬局経営」とは何なのでしょうか？

「薬局経営とは未来創造である」

石田社長：「未来創造」これが私の考える一番の仕事だと思っています。
現状、中期的また長期的な目標もとても大切ですが更にその先がどのような時代になり、制度がどのようになり、その中での自社について、業界について、国内について、国外についていろんな仮説を持って準備をしていくことがとても大切だと考えています。そんなことを毎日考えながらワクワクして、いろんな人と話をすることです。経営の楽しさを伝えることが大切なのでしょうね。

それ以外には、理念やビジョンを明確にして社内で共有していき組織としての力をつける仕組みを作っていくことも重要だと思います。弊社の場合は顧客思考、社員への責任、地域社会への貢献、会社の成長の実現のための決断し行動していくことが重要です。あと日々の勉強と外交もとても大切な仕事だと考えています。最後に、経営者として、人としての在り方を十分に理解し原理原則に沿って行動していくことが重要だと考えています。

――業界内だけでなく、俯瞰的に業界を捉える事を大切にされているのですね。薬局業界を社会の一部と捉え、時代と共にいかに社会に良い影響を与え続けて行くか？といった視点はとても大切なように思います。
では、薬局経営をされていて「やりがいを感じる時」はどのような時でしょう？

「一緒に仕事をする仲間がたくさんいる事。楽しくて仕方ありません。」

石田社長：とても社会性の高い仕事で地域社会に貢献できることが多いことです。現状で社会に足りないものはたくさんあります。その一つ一つを解決していく中で新しい業態を創造できます。また、自社の独自性を持って他社との差別化また、より専門性の高い技術、ノウハウを作り出し精神科医療、在宅医療に貢献することができます。何より、一緒に仕事をしている連携先や社員などの仲間がたくさんいることがやりがいです。楽しくて仕方ありません。

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後編は石田社長の経営哲学の真髄にさらに迫る！！