酸化マグネシウム、慎重投与に「高齢者」を追記へ

PMDAは酸化マグネシウム(マグミット、マグラックス等)の使用について、高齢者における「高マグネシウム血症」の事例が集積したことから、高齢者に慎重投与の添付文書の改訂を指示しました。

改訂の内容は?

1. 「慎重投与」の項に「高齢者」を追記する。
2. 「重要な基本的注意」の項の高マグネシウム血症に関する注意喚起に、必要最小限の使用にとどめる旨、症状があらわれた場合には医療機関を受診するよう患者に指導する旨を追記する。
3. 「高齢者への投与」の項に高マグネシウム血症に関する注意喚起を追記する。

改訂を指示した理由は?
「高マグネシウム血症」が29例あり、そのうち因果関係が否定できない症例が19例、死亡が4例あり、因果関係が否定できない症例が1例あったとのことです。併用薬や患者さんの状態により十把一絡げにはいえないかと思いますが、

①高齢者での集積が多く、重篤な転帰をたどる例が多いこと
②便秘症の患者での集積が多く、腎機能が正常な場合や通常用量以下の使用であっても重篤な転帰をたどる例が報告されていること
③定期的な血清マグネシウム濃度の測定が行われておらず、 意識消失等の重篤な症状があらわれるまで高マグネシウム血症の発症に気づかれない症例の集積が多いこと

以上の理由から改訂指示に至ったそうです。

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