国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)の猪原匡史医長らは、シロスタゾール(商品名プレタールなど)にアルツハイマー病の進行を抑える効果があることが分かったと発表した。アルツハイマー病の進行予防薬としても使えるよう、国の薬事承認を目指す臨床試験を今年の秋にも始めるとの事だ。
猪原医長らは、兵庫県洲本市内の病院との共同研究で、1996〜2012年のアルツハイマー病患者のカルテを調査。軽度の患者だと、認知機能テスト「MMSE」の点数が低下する速さが、アリセプトを服用した36人(平均年齢78・4歳)は年平均2・2点だったが、脳梗塞予防のためシロスタゾールを併用していた34人(同77・2歳)は平均0・5点だった。症状が進んだ患者に効果は確認できなかったという。
猪原医長は「シロスタゾールで脳の血流が良くなり、たまった異常なたんぱく質が外に排せつされて、認知症の進行を抑制したのではないか」とみているとの事だ。
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