タダラフィル(シアリス)はED治療薬、原発性肺高血圧症治療薬に続き、前立腺肥大症(BPH)に伴う排尿障害の適応として2013年3月に日本新薬が申請しています。
(2014年1月現在申請中)
すでに米国では2011年10月に前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬としてFDA(アメリカ食品医薬品機構)に承認されているのです。
ではなぜ、ED治療薬のシアリスが前立腺肥大症の排尿障害を改善するのでしょうか?
前立腺肥大症による排尿障害がある患者さんは、膀胱・前立腺・尿道の平滑筋が緊張した状態にあります。
前立腺を支配している神経には一酸化窒素(NO)産生酵素含有神経が多く認められていると言われています。つまり、ヒト前立腺組織において一酸化窒素(NO)が前立腺平滑筋の弛緩に関して生理的な役割を担っていることが言えます。(一酸化窒素NOで平滑筋が弛緩)
シアリスは一酸化窒素(NO)分解酵素の働きを抑制するため、一酸化窒素(NO)の働きを増強し平滑筋が弛緩し排尿障害を緩和するのです。
前立腺肥大症(BPH)の排尿障害で承認されると、勃起不全症(ED)、肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療に続いて3つ目の適応となり、より市場の大きいBPH分野でより多くの患者さんに使用される薬剤になりそうです。
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」のFacebookページに「いいね!」をすると、薬剤師が現場で活躍するために役立つ情報を受け取ることができます。ぜひ「いいね!」をよろしくお願いします。
お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。
コメント欄ご利用についてのお願い
※コメントはサイト管理者の承認後に公開されます