こんにちは!ファーマシスタ薬学生代表・現役薬学生の中野です。

今回ご紹介するのは、なんと無菌室と安全キャビネットがある薬局。いったいなぜ作ったのか?その意図は?

就職を関西、特に滋賀県薬局薬剤師になることを検討しておられる方は必見です!

ちょっと不思議なスズキ薬局のルーツ

(スズキ薬局開発部長・佐藤さん)

スズキ薬局は、40年前に始まった薬局です。当時はまだ「薬店」と呼ばれる時代でした。



ルーツと言っていいのか分かりませんが、スズキ薬局創業者でもある社長のお父さんが魚屋さんだったんです。毎日早朝から市場へ行って働いているお父さんの姿を見て、社長はいつも「大変そうやな…」と思っていたそうです。



そんなとき、社長が怪我をしてしまい、近くの薬店にお薬を買いに行くことになりました。すると薬店の店長に「これを塗ったらいいよ」と、椅子に座りながらお薬を渡されたそうです。それを見た社長は、「これは楽しそうな仕事や!」と思って薬学部に入学し、卒業後、薬店を始めました。これがスズキ薬局の始まりです(笑)



・・・と、昔話はこのあたりにしておいて、真面目に話しますね(笑)



スズキ薬局が「調剤薬局」として新たにスタートを切ったのは25年前です。当時はまだ医薬分業は進んでいませんでした。



そんな頃、滋賀医科大学付属病院で「院外処方をどんどん出していこう!」という話が出始めました。当時は調剤薬局が全くなかったので、地域からの「やってほしい」という声に手を挙げ、調剤薬局として新たに生まれ変わりました。

これがスズキ薬局が調剤薬局として生まれたルーツです。スズキ薬局は、地域に求められて生まれた調剤薬局です。

「薬のプロ」から、一人ひとりの「健康パートナー」へ

(中野)患者さまの「健康パートナー」として働いていると実感したのはどんな時ですか?



(佐藤さん)やっぱり在宅訪問に伺ったときですかね。



当時から連携を取っていた訪問看護師さんからの依頼がきっかけで、肺がん末期の患者さんのお家に、お薬を届けに行っていました。



薬を飲み込みにくければ粉砕したり、それも難しければ経鼻にしたり。エンシュアリキッドを届けたりもしていました。長い間、薬剤師として訪問させていただいていたのですが、その患者さんは最終的に亡くなられました。



亡くなった後、残薬回収に伺った際に、お焼香をあげさせていただきました。そこまで1つの家庭に密着することに違和感を覚える方もおられるかもしれませんが、薬剤師と患者の関係である前に、人と人との繋がりであるので、亡くなったからそれで終わりではありません。皆さんも、自分の大切な人が亡くなったら、きっと同じようにしますよね。それと同じです。



その患者さんの奥さんは今も薬局に来てくださっていて、「旦那と同様、私のことも最後までよろしくお願いね」と言ってくださります。最後のときまで、しっかりと寄り添いサポートしていきたいと思っています。

健康パートナーの育成

(中野)お焼香をあげるようなスズキ薬局の風土は、薬剤師さん全員に浸透しているのでしょうか?



(佐藤さん)そうですね。そのような資質を持った薬剤師ばかりです。



まだ「薬剤師が服薬指導するなんて!」と医師から否定されているような医薬分業駆け出しの頃から、積極的に服薬指導を行うような、患者さん第一の薬局です。



病院の下というより、スズキ薬局があって、その周りにたくさんの病院ができていきました。医療機関の方から周りに集まってきてくれるということは、それだけ患者さんに選ばれてるということなのかなと考えています。



今では約150の医療機関から処方箋を受けています。在庫数は2300ほどスズキ調剤薬局瀬田店・2016年現在)。いろんな仕事ができるし、やりたいことって人それぞれあると思いますが、スズキ薬局でならなんでも挑戦できます。



入社当初は在宅なんかやりたくないって言ってた薬剤師が、今では訪問施設のリーダーになっています。スズキ薬局は、様々な仕事を通して自分の新しい可能性に出会える薬局です。また店舗によって特色があるので、希望があれば店舗移動も可能です。



スズキ薬局は滋賀県内の一部の地域に集中して店舗を構えています。滋賀の調剤薬局の中では店舗数が2番目の薬局で、完全地域密着で店舗を作っています。一部の地域に集まっていると、どの店舗に行っても薬剤師さんの通勤時間の負担が少なくて済むというメリットもありますね。滋賀県出身の薬剤師は滋賀に戻ってきたがる方が多いですし、働く人のことも考えて店舗を作っています。

薬剤師のOJT研修体制

(佐藤さん)研修店舗にて、100項目にも及ぶ独自の教育プログラムを用いたOJTによる研修を行っています。入社時研修・接遇研修・クレーム対応研修・全社員研修・勉強会などです。調剤・監査・服薬指導などの実務的なものや、レセコンなどの事務の仕事なども学べます。



大まかな項目にしてしまうと、その人がどこまでできるようになったのかわからなくなってしまうので、細かく分けて評価するようにしています。



研修体制にも色々あると思いますが、スズキ薬局ではマンツーマンにこだわらないようにしています。完全に1人の講師に丸投げしたりはしません。

無菌室・安全キャビネットがある薬局

(佐藤さん)クリーンベンチや無菌室を持ってる薬局はいくつかありますが、滋賀県ではを安全キャビネット内設しているのは薬剤師会(会営薬局)とスズキ薬局だけですね。



(中野)抗がん剤のミキシングが目的なのでしょうか?



(佐藤さん)主に在宅医療で使う輸液の処方を受けたいと考えています。

用途としては、

  1. HPN(在宅中心静脈栄養法)
  2. PCAポンプ(麻薬による自己調節鎮痛法)
  3. 在宅化学療法

の3つが考えられます。現在では、主に 1.HPN 、2.PCAポンプの実施が増えてきており、3.在宅化学療法は今後ニーズが高まる可能性がある分野だと考えています。

病床数が減って、在宅患者さんが増えたときに、在宅で抗がん剤治療を受けられる患者さんが増えても対応出来ます。現状は、「在宅化学療法」はあまり広まってはいませんが、いずれ必ずそういった患者さんが増えて来るであろうと考えています。



とまぁ一応言っていますが、勢いで無菌室を作った部分もあります(笑)

薬学生に薬局実習で学んでほしいこと

最近の薬学生は、もっと自分のやりたいことを積極的に言ってくれてもいいなと思います。受け身の薬学生が多い傾向があります。

例えば在宅興味があると言ってくれたら、優先的に連れていきます。言いづらいと思いますが、全力でサポートするので、もっとガツガツ来てほしいですね。僕は、スズキ薬局に実習に来てくれた有村くんみたいな薬学生がとても好きですよ(笑)

スズキ薬局採用HP ▶︎ https://www.suzukiph.co.jp/

リレーマラソンに参加したときの写真。佐藤さん「約1.4km×30周を皆でリレーして、42.195kmを走りました。」