こんにちは!ファーマシスタ薬学生代表・現役薬学生の中野です。

ひとくちに「在宅医療に取り組む薬局」と言われても、それって今どきどこもそうじゃない?と思いますよね。今回は、「小さな調剤薬局が在宅医療で選ばれる」ためには、どのようなことが必要とされてくるか?というテーマで取材してきました。

創業30周年を迎えるメディカルボックス・エール調剤薬局のルーツ

(総務部長兼人事担当・谷口さん)

株式会社メディカルボックス(以下メディカルボックス)は、当時製薬メーカーに勤めていた社長が立ち上げた会社です。私は前職が会計事務所で、創業時からメディカルボックスを会計の立場から支えてきた人間です。

昭和63年に設立したのですが、当時は医薬分業や調剤薬局の走り出しの頃でした。今でこそ「かかりつけ薬局」「在宅診療」と多くの薬局で謳われてますが、我が社では20年前から在宅業務に取り組んでいます。そういうことが必要なのが本当の医療だと昔から認識していたからですね。

今では多くの薬局が取り組んでおり、それほど珍しくはない業務になってしまったので、うちのような小さな調剤薬局が選ばれるためには、工夫して取り組んでいかなければなりません。

患者さんに選ばれる在宅医療

ーー率直な質問ですが、なぜ多くの薬局がすでに取り組んでいる在宅医療を今回の取材対象にされたのでしょうか?

(薬剤師・森さん)確かに中野さんのおっしゃる通りで、2025年高齢化問題に向けて、各薬局が在宅業務への取り組みを始めており、珍しい題材ではなくなっています。多くの薬局(兵庫県では平成28年10月時点で38.8%)が参加する中で競争が生まれ、患者さんや医師から選ばれる薬局と選ばれない薬局が出てきます。

エール調剤薬局では、選ばれる薬局となるために「スピード」「サービス」を意識しています。

小さな薬局が選ばれるために必要なのは「スピード」と「サービス」

「スピード」とは、例えば風邪薬や痛み止めの臨時処方には即時対応し、深夜や早朝でも24時間365日対応しています。担当の薬剤師が出払っていても、一番近くにいる薬剤師が戻ってきて必ず伺います。実際に、台風の日の夜中の1時に喘息の発作が出たが吸入薬がない、という電話があったときは、深夜に患者さんのところまで持って行ったりしましたね。

「サービス」とは、例えば、血圧が予想より下がりすぎていたため翌日から降圧薬が中止になった患者さんがいれば、すぐに中止薬の回収に伺います。

大手なら豊富な人員で、こういったことも容易にできると思います。しかしうちは阪神間に13店舗しかない小さな会社です。薬剤師1人のときも、同じようにコツコツやってきました。決して人材が豊富とは言えない我が社がこのように患者さん第一に行動していくことが、これからも患者さんと信頼を築いていく上で不可欠だと考えています。

これは社長の考え方に起因していて、私も社長の「嘘をつかない、患者さんが第一」という人柄に引き寄せられて入社しました。おかげさまで、13店舗開設した薬局を、今まで1店舗も閉めたことがありません。社長は「看取りまで立ち会えて初めて薬剤師やと思え」という昔カタギの熱い方です。

現在の在宅医療の問題点

(薬剤師・森さん)薬剤師側からすると、病院との連携は十分であっても、ヘルパーさんをはじめとした介護関係者の方との連携が、まだまだ十分とは言えないのが現状のように思います。薬局からの情報発信や情報収集努力が必要でしょう。

在宅医療の未来

ーー調剤薬局の在宅医療への参入が著しいですが、在宅業界全体として今後どのように変化していくと予想されているのでしょうか?

(薬剤師・森さん)国の方針として、病院の病床数減少していきます。その受け皿として自宅での介護や施設への入所が必要になってきますが、超高齢化が進むにつれて、支える側も高齢化し負担が大きくなってきます。そこに薬剤師が介入する余地があると考えています。薬剤師の必要数や職能を発揮する場所が増えていきます。ここからは理想ですが、そうなったときに、街中に気軽に相談できる薬局があふれ、いつでもどこでも安心して療養できるように地域をサポートできる状態であればと思います。

また弊社の薬局だけでなく、地域の各薬局が切磋琢磨することで、街全体の薬局のクオリティを高めあう関係が、患者さん第一に考えたときに理想的だと思います。

どのような薬学生が求められるか

(マネージャー・日浅さん)「患者さんのための薬局ビジョン」では薬剤師は対物業務から対人業務への転換が求められております。つまり薬学部で学んだ専門性に加え、対人スキルアップが求められます。弊社は今後も在宅業務には力を注いで取り組んでいくわけですが、在宅業務には上記に加えてフットワークも必要になります。

「ヘッドワーク」「フットワーク」「コミュニケーションスキル」この3つを学生時代に身に着けた方はこれからの薬局業界で大変活躍することができると思います。

根本としては 「人を世話することが好き」で「人の役に立ちたい」と考えている学生さんと一緒に仕事をしていきたいと考えています。

会社からのメッセージ「若いチカラで」

 来期で30周年という実績がありますが、それを自慢とするのではなく、これから30年先に弊社が存在するかを考え、変わりゆく薬局業界において弊社がどうあるべきか、今から考え取り組んでいます。

地域の患者さんやそのご家族に信用・信頼されるために、薬療サービスを提供するのが弊社の「会社経営方針」の1つです。「かかりつけ薬局」という言葉が昨年初めから謳われ始めましたが、それはもとより創業当時から弊社社長が掲げてきた経営の理念であり、メディカルボックスグループのほとんどの店舗でその「かかりつけ薬局」に取り組み、国の求める基準を満たしています。

在宅医療分野においても弊社には20年の歴史があり、そのノウハウと責務においてはどこにも負けないと自負しています。また若い薬剤師さんに責任を持って指導することが、地域に貢献し続けることに繋がると信じております。

薬剤師という仕事を好きであり続け、志を持ち続けられる。そういう集まりであれば良い薬局であり続けられると考えております。

<株式会社メディカルボックスへのリンク>

メディカルボックスHP http://www.medical-box.co.jp/

マイナビ2018  https://job.mynavi.jp/18/pc/search/corp112122/outline.html

先輩情報 https://job.mynavi.jp/18/pc/search/corp112122/obog.html?_vsm=2x3FWIwQa7-waqjgZvt2SMdy_QPF8M7w_WyJNFrxhHu1hIjXPrnusLN6kX-Leww4-wGxAinv6ry37O_TcD6GeuM83aIexJW-pdyEqTz3mFULMBIkhDcDaTlw3L7LSPIV8RXc6Z2UV-G8pcWgW0IYdx1txuqWDs9Dt7NU9ThJiI7xABJCk1omq7L9zSqt3Ci2qD4C7DGPULgCZ8zaOE-LzqGoGnSFmHuAyHmRYIW2fxsd_JaIJ1CrDIABpy-pBzQ6